研修医必見|”心が動かない”プレゼンに共通する話し方3選


院内レクチャーを担当することになったけど,いつも手応えがない
自己満で終わっている気がする
どうせやるなら,聞いてよかったと思われる発表がしたい
せっかく準備した発表,どうせなら前のめりに聞いて欲しいですよね.
良い発表をするには,構成・スライドデザインはもちろん,話し方も重要な要素です.
話し方には色々なテクニックが存在しますが,
「これをやるとスティーブ・ジョブズになれる!」
という魔法のようなコツはありません.
でも逆に,
「これをやると,絶対にいいプレゼンはできない」
という話し方は存在します.
大事なのは,地雷を踏まないこと.では早速紹介します.
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例外を話す

職業柄,わたし達はリスクヘッジ癖がついてしまっています.
命に関わる職業です.無理に言い切って何かあった場合,訴訟問題になりかねません.
ある程度は仕方ないでしょう.
しかしこれは,プレゼンでは圧倒的にマイナスです.
情報としては正しいのでしょう.
でも例外を説明しすぎると,聞き手の頭にすっと入りません.リズムも悪いです.
主張を明確に表明したほうが,スムーズに伝わります.
勇気を持って(というかしっかりと調べて),明確にポジションを取りましょう.
例外事項は,配布資料などに記載しておけば大丈夫です.
みんなに向けて話す

人前で話すときの視線の置き場って困りますよね.
空をみつめる,スライドを見る,など.
緊張をやわらげる方法として,ついやってしまいがちです.
でも,これらは全部アウト.
“聴衆”とは,あくまで”1人1人”の集合体.
特定の”あなた”に話すのと同じように話すのです.
聞き手は,空間に投げかけた言葉をわざわざ拾ってはくれません.
『今,わたしに話しかけている』感があると,自分ごととして聞いてくれます.
話すときは1人1人に視線をあわせましょう.
主語を”あなた”にすることも有効です.
”動詞”で伝えている

動詞で伝えることの何がダメなんだ?行動を促すんだから良くない?
悪くはないです.でも,足りません.
以前にもおすすめした「『いまの説明,わかりやすいね』と言われるコツ」では,
伝わる話し方について,こう説明しています.
「”動詞”ではなく,”動作”にして伝える」
「いまの説明,わかりやすいね!」と言われるコツ
これはどういうことか.
(例:胸痛患者では,心筋梗塞に気をつける)
動作:その言葉を見聞きすれば,「どう行動したらいいか」がわかる表現
(例:胸痛患者をみたら,全例心電図を記録する)
なんとなく動詞のほうが,伝えたいメッセージを上手く包括しているようにもみえます.
実際に動詞のほうが,どこか耳障りの良いメッセージに聞こえがちです.
でもメッセージが伝わることと,聞き手が実際に行動に移せるかは別物.
具体的なアクションとしてイメージできないと,何も動いてはくれません.
では,”動作”で伝えるために,”具体的にどう行動”したらいいか
それは,「例えば?」を繰り返すことです.
じぶんが伝えたいメッセージに「それって例えば,どういうこと?」という質問を繰り返します.
それに答えていくと,どんどん抽象的な動詞→具体的な動作へと変わっていくのです.
あなたのその説明は,”動作”に移せますか?
以上,”心が動かない”プレゼンに共通する話し方3選を紹介しました.
あなたはいくつ当てはまりましたか?
もし当てはまっていたとしても,これらを避けるだけでプレゼンは大きく変わります.
是非,気をつけてみてください.
一人ひとりに話す
超・具体的に話す