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研修医必見|「デキる!」と思わせるコンサルト文の書き方

CATEGORY:writing
↻ 2021.06.04/2021.05.08
こんな人におすすめ

今日も,他科コンサルトを書いたらお怒りの電話がかかってきた泣.デキるコンサルテーションがしたい・・・

この記事を書いた人

ライティングに関して読んだ本は20冊以上.ビジネスライティングを取り入れた結果,他科の医師からも「デキる」認識されるようになりました.

ちょっとした工夫で変わる

他科コンサルトって緊張しますよね.できればしたくない...

でもここで上手いコンサルトができると,評価はぐんっと上がります.

これから説明する原則を知るだけで,あなたの文章は様変わりします.

結論ファーストが一番

デキるコンサルト文を書くコツは「最初に依頼内容を伝える」

要は「結論から言う」です.

なぜ,結論から言えないのか

いや,そんなの知ってるよ!いろんな本に書かれるよ!

という人もいるかもしれません.その通りです.

でも結局,できていない人が多いから,ずっと本に書かれ続けるわけですよね.

ではなぜ,みんな結論から言えないのか.

それは,書き手と読み手のキモチの違いが原因です.

書き手のキモチ,読み手のキモチ

カルテの書き方の記事でも言いましたが,読み手はしかたなく文章を読みます

さらにコンサルトの場面では,書き手と読み手のキモチには以下の違いが生まれます.

書き手のキモチ:
プロセスを伝えたい,時間軸に沿った説明が楽,結論を知っている
読み手のキモチ:
プロセスは興味がない,まず要件を聞きたい,結論を知らない

この違いを理解していないと,ついついコンサルトに至ったプロセスを丁寧に説明してしまいます.

しかしコンサルトのゴールは,依頼・相談の解決.主導権は読み手にあります.

時間軸に沿った説明は書き手の都合,読み手のキモチが一番です

具体例①:書き手の都合に沿って記載した例
平素より大変お世話になっております.また,ご多忙のなか申し訳ございません.今回ご紹介させていただきます患者様は,60歳の女性で,立ちくらみを主訴に当科外来を受診されました.既往歴に出血性胃潰瘍があります.診察時,眼瞼結膜の蒼白や,腹部の軽度違和感を認めました.直腸診では黒色便が付着しました.採血では,貧血があり,消化管出血の可能性があると考えました.お忙しいところ大変恐縮ですが,一度,貴科的御高診を,宜しくお願いします.

一応,依頼の要件はなんとか伝わります.

しかしこの文だと,要件に答えるために読み直しが発生します

目のつけどころが分からないまま読み進めるため,あとから「あの情報は?」「これは?」と確認しないといけません.

具体例②:読み手の気持ちに配慮して記載した例
お世話になります.消化管出血疑いの方の内視鏡検査をお願いします.出血性胃潰瘍の既往歴がある60歳女性が,立ちくらみを主訴に受診されました.眼瞼結膜は蒼白で,腹部違和感と黒色便を認めます.Hb7.0の貧血があり,出血性病変を疑います.お忙しい中恐縮ですが,よろしくお願いいたします.

どうでしょう,内容がすんなり入ってきませんでしたか? 

「内視鏡検査が必要かを判断する」という依頼内容をはじめに把握したうえで読み進めると,情報がスムーズに入りますよね.

端的な1文で表現する

依頼内容を伝えること重要性,そしてなぜそれができないのかを話しました.

もう一つ,デキるコンサルト文に必要な要素があります.

それは「端的な1文」

先の例でいうと,「出血性胃潰瘍の既往歴がある60歳の女性が,立ちくらみを主訴に受診」の部分.

この1文は,「消化管出血の高リスク患者が,貧血症状が訴えて受診した」というメッセージです.

症例のエッセンスをまとめることで,相手(自分)に「どんな症例で,何に悩んでいて,何を相談したいのか」が明確になります.

コンサルト文を書く時は,毎回”端的な1文”で症例を表現するようにしましょう.

まとめ

以上,「デキる」と思わせるコンサルト文の書き方を紹介しました.

べつに目新しい魔法のようなノウハウではありません.

でも,たった1つの原則を守ることが,意外とムズカシイ.

つねに読み手に配慮した文章構成を心がけましょう.

まず依頼内容を明らかにして,文章の読み直しを防ぐ
症例のエッセンスを抽出した,端的な一文を作る
つねに読み手のキモチを考えて書こう