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研修医必見|「デキる」と思わせるカルテの書き方

CATEGORY:writing
↻ 2021.06.04/2021.05.01

よし!魂心のカルテを書き上げたゾ!
SOAP形式に沿って,アセスメントも充実させたぜ!
先生,カルテチェックお願いします(ドヤ)!

・・・・・・(サーッ)いいんじゃない?

・・・あ,ありがとうございます!(ほんとに読んだ!?)

こんな人におすすめ

どうせ書くなら,「デキる」と思われるカルテを書きたい.でも,デキるカルテってなんだ?いいカルテを書くコツを知りたいな.

この記事を書いた人

ライティングに関して読んだ本は20冊以上.「やまてのカルテは読みやすい.参考にしている」といわれることも多いです.

ちょっとした工夫で変わる

「カルテなんて自分へのメモ書きで十分」と思っている人でもいるかもしれません.

でもそんな人も「この人,デキなさそう」と思われるカルテを書きたくはないはず.

この記事で紹介するコツを実践するだけで,カルテの読んだ人が受けるあなたへの印象が変わります.

とくに研修医の人は,これを読んでデキレジへの一歩を踏み出しましょう.

”読まれるカルテ”は,”読ませないカルテ”

SOAPは必要,でもそれだけではダメ

はじめに,カルテはSOAP形式で書きましょう.これは大前提です.

また良いカルテには,医学的な妥当性 が必要です.

その上で.

これだけでは ”良いカルテ” にはなりません.読み飛ばされるのがオチ.

なぜなら,読み手の前提を忘れているから.

読み手の前提
求めるているのは,”文章”ではなく”情報”.だれも文章を楽しむために読んではいません.情報を得るためにしかたなく読んでいるのです.なるべく手っ取り早く,情報を得たいと思っています.

”読ませないカルテ”を書く

要は,だれも書き手が想定した通りには読んでくれないということ.

それをふまえて,文章を書く際はなるべく”読ませることなく”情報を伝えなければいけません.

読まれるカルテとは,読ませないカルテなのです.

”読ませないカルテ”は,”見やすいカルテ”

文章は,読む前に”見る”もの

“読ませないカルテ”を書くために知っておくべきは,文章はまず”見る”ものだということ.

わたし達は文章を”読む前に見る”.ぱっと見で読みにくそうと思ったら,すぐに読み飛ばします.

カルテが読まれるかどうかは,文の”見やすさ”にかかっています

”見やすいカルテ”の特徴3つ

“見やすい”カルテには,3つの特徴があります.

特徴1:文字の大きさが適切
特徴2:短文である
特徴3:情報量が適切

特徴1:文字の大きさが適切

文字が小さいと読みにくい.それだけです.

読み手に不要な負荷を与えるのはやめましょう.

特徴2:短文である

長文も,読み気力を削ぎます.

だいたいの場合「である」「だと考えられる」など,無駄な装飾がついています.

特徴3:情報量が適切

身を守る意味でも,”余分に書いておく”必要があるのは事実.ただし書きすぎると,情報の密度が薄くなります.

内容を調節し,読み手が情報の選ぶ手間を省きましょう.

”見やすいカルテ”を書くために

今日からできるトレーニング

読まれるカルテを書くには,”読ませない工夫”が必要だということ.

その1つとして,”見やすいカルテ”を書くことが重要だと話しました.

最後に,わたしがカルテ記載のときに自分に課しているルールを伝えます.

ルール1:大きさは”中”
ルール2:1文を1行に収める

ルール1:大きさは”中”

勤務先のカルテは,富士通のEGMAIN-GXです.わたしはこれで大きさ”2”を使っています.

どのカルテシステムであれ,重要なのは読み手に負担のない大きさを選択すること.

ルール2:1文を1行に収める

文を短くするトレーニングです.

言い回しを工夫して適度に区切る.でも必要な情報まで削ってはいけない.

 

このルール,2つを守ると意外にむずかしい.

でも,日頃からこれを意識する/しないでは,後の文章力に大きな差が生まれます.

最初は面倒ですが,ぜひ実践してみてください.

※注意点:体言止めを乱用するのはNG.しっかりと述語で終わる文章を書きましょう.

まとめ

以上,「デキる」と思わせるカルテの書き方についてお話しました.

読み手の負担をなくす工夫が必要
”見やすい文章”をつくる
“大きさ:中,1文1行”を守ろう