医師必見|スライドで「素人感」が出るNG集3つ,「こなれ感」を出せるTIPS2つ


周りと違いをつけられる,カッコいいスライドが作りたい!
でも,デザインセンスには自信がない
あんまりカッコつけすぎた感じにはしたくない
若手からベテラン医師まで,誰もが院内勉強会を任される機会があると思います.
そんな時,イケてるスライド発表がしたいと思いますよね?
(かといって,あんまりカッコつけすぎた感じになるのも,こっ恥ずかしい…)
でも,デザインってなんだか難しそう.
実際,デザインのテクニックは無数にあります.
今回はその中でも簡単に実践できて,かつ効果が高いものを厳選して紹介します.
前半3つは”素人感”が出るNG集,後半2つは”こなれ感”を出せるTIPS.
ではさっそくいきましょう.
Contents
素人感が出るNG集

箇条書きをつかう
みんな大好き箇条書き.ほとんどの人が使ってますよね.
しかし箇条書きは,情報の重要性に違いがつけられず,かつデザイン的にも野暮ったくみえます.
そもそも箇条書きとは,並列の情報を記載するためのもの.
なんでもかんでも箇条書きで文章を作っていくのは,もはやインスタグラムの#(ハッシュタグ)と変わりません.
箇条書きは今すぐやめましょう.
学会発表など,伝統的な「型」に壊しづらい場面はさておき(極力使わない工夫が必要),
常に,箇条書き以外で表せないかを考えてください.
例えば「ブロック」や「アイコン」を用いても,並列情報を表現することができます.
箇条書きをやめるだけでも,見た目の印象はかなり変わるはずです.

とりあえず四角で囲む
これもかなり多いです.
囲わないといけないルールはないはずなのに,なぜか囲ってしまいがち.
とりあえず囲った四角(特に角丸の四角)も,”素人感”の原因です.
もちろん,うまく使えば”こなれた四角”も作れまが,慣れないうちは四角で囲うのは避けましょう.
要素を区分けする必要がある時は,”背景塗りつぶし&線なし”
これで,四角と同様の用途でありながら,多少なりともマシに見えます.

背景が白,一辺倒
ほとんどの人が,背景色を白に設定していると思います.
しかし背景色が白一辺倒だと,全体を通して起伏がなく,退屈な印象になりがちです.
たとえば,ダーク調の背景色を取り入れるだけでも,洗練された”こなれ感”がプラスされます.
ただしダーク調を使う時に注意してほしいのが, ”文字の見やすさ” です.
背景とのコントラストを考えると,文字色は白色調にしないといけません.
しかし黒背景+白文字は,白背景+黒文字にくらべて見た目が「ちかちかする」と感じる人が多いです.
もちろん背景色に関係なく,文章量を減らす努力は必須です.
ただ医学のレクチャープレゼンにおいては,ある程度の文字量がどうしても必要になります.
そこで提案したいのが,
「コンテンツ切り替えのタイミングで,背景色が異なるスライドを混ぜる」です.
コンテンツの切り替え,いわゆる ”見出し” スライドで,
白を背景としないスライド(ダーク調,写真など)を使うことで,
デザインに適度なアクセントをつけつつ,文章の視認性を確保することができます.

簡単にこなれ感が出せるTIPS

いまから紹介する2つは,”こなれ感”を出すためのTIPSです.
超・小文字
「文字は大きく,見やすく」の原則にあえて反して,
読めないくらい小さな文字を載せると,スタイリッシュな印象を演出することができます.
ここで注意すべきは,「大事な情報を,小文字にしないこと」
あたりまえですが,重要なメッセージはちゃんと大きな文字で書きましょう.
ここでいう小文字の有効性は,デザインにおいての話.
必須ではない+αの情報をデザインとして小文字で配置することで,
雑誌のような洗練された見た目を作ることができるのです.
ロゴマークとしての図形を配置
最後に,「ロゴマークとしての図形を配置」
どういうことかというと,
「画像や図形(四角,三角などシンプルな形でOK)を,各スライドに取り入れる」
これだけ.
スライドごとに「大きさ,透明度,角度」を変えながら,同じ図形を繰り返し配置します.
例)
このテクニックは上手く使うと効果絶大で,全体に統一感が出て,かなり玄人っぽくなります.
しかし,これには多少経験が必要で,あまり執拗にやるとデザインが”うるさく”なります.
さらに,こだわるとキリがなく,無限に時間を消費してしまう部分でもあります.
最初はやりすぎない程度に,挑戦してみてください.
相当な”こなれた”スライドになるだけでなく,自分だけの「オリジナルテンプレート」ができあがります.
代表的なもの以外は捨てる
プレゼンでは「3つ」で着地しよう
スライド作成で使える,無料素材サイト3選
以上,『素人感』が出るNG集,『こなれ感」』を出せるTIPSでした.
最後におまけとして,
『スライド作成で使える無料素材サイト3選』 を紹介します.
文章を羅列(特に箇条書き)しただけのスライドは『素人感』満載.
スライド作りでは,
「いかに文章(とくに箇条書き)を避け,画像を活用できるか」が,クオリティに影響します.
上手く画像を取り入れたスライドは,デザイン面だけでなく,伝わりやすさにおいても有効です.
プレゼンではなるべく文章を読ませずに,視覚的にメッセージを伝えることが重要なのです.
ではさっそく,スライド作成で使える,無料素材サイト3選を紹介します.
1.O-DAN(オーダン)

O-DAN(オーダン)は,フリー画像サイトをまとめて検索できるサイト.
- Pixabay
- Unsplash
- Pexels
など,海外の有名素材サイトが一度に検索できます.
さらにO-DANのすごいところは,
- 日本語で検索できる
- 会員登録が不要
- 商用利用が可能(著作権フリー,クレジット表記はなしでもOK)
私も愛用している欠かせない素材サイトです.
2.ICOOON MONO

ICOOON MONOは,6000種類以上のシンプルなアイコンを無料で配布されているサイト.
スタンダードな人物からマニアックなものまで,使い勝手が良いシンプルなアイコンが豊富.
もちろん商用利用もOK.
そしてなんと,自分の使いたいようにサイズや色を指定することもできます.
使いやすいアイコンを探そうと思ったら,まず使うべき優良サイトです.
3.ヒューマンピクトグラム2.0

ICOOON MONOと同じTopeconHeroesが運営しているフリー素材サイト.
ピクトグラムといえばココ!というくらい有名な大人気サイトです.
豊富なラインナップで,欲しい状況にピッタリなピクトグラムを見つけることができます.